Lステップのカレンダー予約機能の設定方法・プロが教えるコツについて
Lステップの「カレンダー予約」機能は、LINE上で予約の受付から管理、リマインドまでを自動化できる非常に強力なシステムです。
お客様は日常的に使い慣れたLINEから24時間365日いつでも手軽に予約でき、店舗側は予約管理の手間を劇的に削減できます。
しかし、ただ導入するだけではその真価を発揮できません。
この記事では、400社以上存在する正規代理店の中で運用成績が常にトップ3以内に入るLステップの「認定コンサルタント」である私たちFancyWebmateが、カレンダー予約機能の基本設定から活用法まで解説していきます。
「自社の予約管理を、もっとスマートに、もっと戦略的に変えたい」 と考えている方はぜひ最後までご覧ください。
なお、LINE運用で悩んでいる方は、その構築から継続運用まで私たちFancyWebmateがサポートできます。
現在、LINE予約システムの構築・運用を支援する無料相談を実施中です。
LINE運用でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
目次
Lステップのカレンダー予約機能とは?
まず、「Lステップのカレンダー予約」がどのようなツールなのか見ていきましょう。
カレンダー予約機能は、LINE公式アカウントのツール「Lステップ」に搭載された、LINEのトーク画面上でお客様が直接、予約を完結させられるシステムです。
これまでの電話予約のように、お客様が営業時間内に電話をかけ、スタッフが手帳や管理画面と睨めっこしながら空き時間を探す、といった手間が一切不要になります。
また、Webサイトの予約フォームのように、お客様に名前やメールアドレス、電話番号を毎回入力してもらう煩わしさもありません。
お客様は、普段友人や家族とやり取りするのと同じLINEの画面から、カレンダーをタップするだけで、リアルタイムの空き状況を確認し、予約を完了させることができます。
この「LINEの中で全てが完結する」というストレスフリーな体験こそが、お客様に選ばれ続けるための一歩となります。
予約と顧客データが自動で繋がるということ
さらに、カレンダー予約機能は、単なる「予約受付の自動化」に留まりません。
協力な点としては、「予約情報」と「お客様個人のLINEアカウント情報」が自動的に紐づけられることにあります。
カレンダー予約を通じて予約された情報は、Lステップの顧客管理データベースに「誰が」「いつ」「どのメニューを」予約したのかというデータとして蓄積されていきます。
これにより、「〇〇様、前回のカットから1ヶ月経ちましたが、そろそろメンテナンスはいかがですか?」「△△のコースをご利用いただいたお客様限定で、特別なキャンペーンをご案内します」といった、一人ひとりに寄り添ったパーソナルなコミュニケーションが、簡単な操作、あるいは完全自動で実現可能になります。
これはもはや単なる予約管理ではありません。お客様一人ひとりを深く理解し、長期的な関係性を築いていくためのCRM(顧客関係管理)そのものです。
Lステップのカレンダー予約は、24時間365日稼働する優秀な受付兼CRM担当者を導入するようなものだと考えてください。
あわせて、Lステップではデータ保持の器が「タグ」と「友だち情報欄」の二系統に分かれます。
タグは状態フラグ(例:予約完了/来店済み)、友だち情報欄は値そのもの(例:メール、フリガナ、希望コース)を格納する箱です。
フォーム項目ごとに「回答の登録先(友だち情報欄)」を必ず設定しておくと、後続のセグメント配信や分析で活用できます。
なぜLステップのカレンダー予約は便利なのか?
では、具体的にLステップのカレンダー予約を導入することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
あなたのビジネスを次のステージへと押し上げる、7つの決定的な利点を詳しく見ていきましょう。
機会損失の撲滅とスタッフの負担軽減ができる
ある調査(飲食)では、店舗への電話予約の約6割が、スタッフが不在の時間帯や接客中に発生しているというデータがあります。
お客様が「予約したい」と思ったその熱量を、みすみす逃してしまっているのです。
Lステップのカレンダー予約は、定休日や深夜、早朝であろうと、24時間休むことなく予約受付が可能です。
これにより、これまで取りこぼしていたであろう多くの機会損失をなくし、売上最大化に貢献します。
同時に、ひっきりなしに鳴る予約電話の対応からスタッフを解放し、目の前のお客様へのサービス提供という本来最も注力すべき業務に集中できる環境を生み出します。
これは業務効率の向上だけでなく、スタッフの負担軽減にもつながるメリットです。
無断キャンセルを減らせる
店舗経営者にとって最も頭の痛い問題の一つが「無断キャンセル」です。
その多くは、お客様の「うっかり忘れ」が原因と言われています。
Lステップでは、予約日が近づいたお客様に対し、自動でリマインドメッセージを送信できます。
「〇〇様、明日の15時よりご予約をいただいております。スタッフ一同、心よりお待ちしております。」
このような丁寧な事前連絡が、お客様のうっかり忘れを効果的に防ぎます。
さらに私たちは、このリマインド機能をより戦略的に活用しています。
例えば、予約の前日だけでなく「3日前」と「前日」の2回に分けてリマインドを送ることで、お客様の意識から予約日が抜け落ちるのを防ぎます。
前日のメッセージには、お店のGoogleマップへのリンクを添えて「もし道に迷われましたらこちらをご覧ください」と一言加えるだけで、お客様の来店時の不安を解消する細やかな「おもてなし」にもなります。
実際に私たちが支援したフィットネスジムの事例では、こうした地道な改善を重ねることで、無料体験からの入会数が約1.5倍に増加しました。
複雑な予約ルールへの柔軟性がある
「スタッフによって対応できるメニューが違う」「メニューごとに施術時間が異なる」といった、店舗ごとの複雑な予約ルールにも、Lステップは対応できます。
ここでは、特に重要な3つの設定機能をご紹介します。
担当者とメニューの紐付け
「担当者Aはカットのみ対応可能」「担当者Bはカットとカラー両方に対応可能」といったスキルセットに合わせた設定可能です。
これにより、お客様が誤った組み合わせで予約してしまうトラブルを未然に防ぎます。
指名料の設定
担当者ごとに異なる指名料(追加料金)を設定することも可能です。
Googleカレンダーとの完璧な自動同期が可能

Lステップの予約システムは、Googleカレンダーとシームレスに連携できます。
LINEから予約が入ると、指定したGoogleカレンダーにその予定が自動で登録されます。
手入力による転記ミスや、ダブルブッキングの心配はもうありません。
この機能のポイントは、担当者(Lステップ上の予約枠)ごとに、別々のGoogleカレンダーを連携できる点にあります。
例えば、スタッフAさんの予約はAさんの個人Googleカレンダーに、スタッフBさんの予約はBさんの個人Googleカレンダーに、それぞれ自動で反映させることができます。
さらに素晴らしいのは、スタッフが個人のGoogleカレンダーに「私用」や「会議」といった予定を入れると、その時間帯はLステップの予約カレンダー上でも自動的に「予約不可」としてブロックされることです。
これにより、スタッフ個人のスケジュール管理と店舗の予約管理が、完全に自動で同期されるのです。
顧客情報と連携したおもてなしができる
Lステップは予約時に、お客様に任意の情報を入力してもらうフォームを自由にカスタマイズできるのも魅力です。
お名前や連絡先といった基本情報はもちろん、「その他、ご要望などございましたらご記入ください」といった自由記述欄を設けることができます。
例えば、美容室なら「静かに過ごしたい or 会話を楽しみたい」、整体院なら「特に重点的に施術してほしい箇所」、コンサルティングなら「事前に相談したい内容」などをヒアリングしておくことが可能です。
これらの情報は、予約したお客様のLINEアカウント情報に紐づけて蓄積されます。
来店時に「〇〇様、事前にご記入いただいた腰の痛み、今日は重点的にケアさせていただきますね」といった一言を添えるだけで、お客様は「自分のことをしっかり見てくれている」と感じ、信頼関係が深まります。
来店後のフォローとリピート促進の自動化が可能
お客様との関係は、来店して終わりではありません。Lステップのカレンダー予約は、来店後のフォローアップまで自動化します。
予約日時から数時間後や翌日といったタイミングで、「〇〇様、昨日はご来店いただき誠にありがとうございました」というお礼のメッセージを自動送信。
さらに、そのメッセージの中で「よろしければ、今回のサービスに関するご感想をGoogleマップのレビューにご投稿いただけないでしょうか?」と、自然な流れで口コミ投稿を依頼することができます。
優良顧客を育てる「特別なご案内」ができる
Lステップの「タグ」機能と組み合わせることで、さらに高度なマーケティングが展開できます。
例えば、来店されたお客様に「来店済み」というタグを付け、来店回数をカウントしておきます。
そして、「来店回数が3回以上のお客様」という条件を満たした人にだけ、特別なリピーター限定コースの予約枠を表示させる、といったことが可能です。
このような「あなただけへの特別なご案内」は、お客様のロイヤリティを飛躍的に高め、長期的にビジネスを支えてくれる優良顧客の育成に直結します。
Lステップ・カレンダー予約の設定手順
ここからは、実際にカレンダー予約を設定していく際の手順を解説します。
多機能であるがゆえに、どこから手をつければ良いか迷う方も多いですが、このステップに沿って進めれば、効果的な予約システムの土台を作ることができます。
STEP1:基本設定
まずは、予約システム全体のルールを決める基本設定から始めます。
Lステップ管理画面の「予約管理」から「カレンダー予約」を選択し、新しい予約ページを作成しましょう。

カレンダー名を入力します。

すると、「予約受付設定」の画面に移ります。

受付時間と定休日の設定
曜日ごとに営業時間を設定します。

お昼休憩などで中抜けの時間がある場合は、「10:00~12:00」と「13:00~20:00」のように「+」ボタンで時間帯を追加できます。

定休日は「特定日の設定」より、「休業」に設定することも可能です。
予約受付期間の設定
「何日先までの予約を受け付けるか」を設定します。

例えば「30日先まで」とすれば、それ以降の日付はお客様のカレンダーで選択できなくなります。
予約締切の設定
「予約は当日の何時間前まで(または何日前まで)に締め切るか」を設定します。
例えば「1日前に締め切る」と設定すれば、当日の急な予約を防ぎ、準備に余裕を持つことができます。
変更・キャンセル期限の設定
お客様がLINE上から自身で予約の変更やキャンセルを行える期限を設定します。
「予約日の1日前の20時まで」のように明確なルールを設けることで、直前のキャンセルによる損失を最小限に抑えます。
同時予約可能数の設定
これは特に、複数名のスタッフが在籍する店舗や、複数の設備を同時に稼働させる施設にとって絶対に欠かせない重要な設定です。
例えば、美容室にスタイリストが3名いる場合、この数値を「3」に設定することで、同じ時間帯に3名のお客様まで予約を受け付けることができます。

もしこの設定を忘れると、1件予約が入っただけでその時間枠が満席扱いとなり、残りの2名分の機会を損失してしまうことになるのです。
STEP2:予約枠とコースの設計
次に、お客様が実際に選択する予約の「枠」と「メニュー」を作成します。

予約枠の作成(誰が・何が)
これは「担当者」や「会議室」「機材」など、予約の対象となる枠のことです。
「担当者A」「担当者B」のように作成し、必要であれば指名料もここで設定します。
サロンにおすすめの機能です。
この予約枠ごとに、Googleカレンダー連携を行うことになります。

担当者ごとに、連携するGoogleカレンダーを変えられます。

コースの作成(何をする)

これは「カット(60分)」「カウンセリング(30分)」といった、具体的なサービスメニューのことです。
コース名、所要時間、料金をそれぞれ設定します。
ここで設定した所要時間に基づき、予約カレンダーの空き時間が自動で計算されます。
予約枠とコースの紐付け

STEP1, 2で作成した予約枠とコースを紐付けます。
これによって、「担当者Aはカットとシャンプーのみ対応可能」「担当者Bは全てのメニューに対応可能」といった、複雑な条件をシステムに反映させることができます。

STEP3:予約フォームのカスタマイズ
お客様が予約を確定する直前に入力するフォームの項目を設定します。
お名前(本名)、フリガナ、電話番号、メールアドレスといった基本的な項目に加え、必ず「その他ご要望など」といった自由記述欄(テキストエリア)を設置することもできます。

取得した各情報は、Lステップの「友だち情報欄」に格納する設定を忘れないようにしましょう。
これが、後のパーソナライズされたアプローチの基盤となります。
STEP4:自動化アクションの設定
自動化アクションの設定がLステップのカレンダー予約を成功させる上で重要なステップです。
予約というアクションを起点に、様々な業務を自動化していきます。
予約完了時のアクション

お客様が予約を完了した直後に、システムが自動で行うことを設定します。重要なのは「サンクスメッセージの送信」と「予約完了タグの付与」です。
「〇〇様、ご予約を承りました。日時は△月△日です。」というお礼と確認のメッセージを自動で送信することで、お客様は安心し、予約内容の間違いにも気づきやすくなります。
また、「2025年8月予約」のようなタグ(目印)を自動で付ける設定は絶対に忘れてはならない必須設定です。
なぜなら、このタグがあることで、後に「今月予約してくれた人」をリストアップして分析したり、「予約はしたがまだ来店していない人」だけに特別な案内を送ったりといった、戦略的なアプローチが可能になるからです。
リマインダーアクション

無断キャンセルを防ぐためのリマインドメッセージを設定します。

イメージとしては、「予約日の1日前の20時」に「明日のご予約に関するお知らせです」といったメッセージを送るのが一般的です。

リマインダも設定し、お客様のフォローアップも強化しましょう。「タイミングを追加」で通知数を増やせます。

前日の20時に「いよいよ明日になりました」といった通知を送ることができます。
さらに、コースごとに異なる注意事項を送ることも可能です。

フォロー設定
「フォロー設定」により、来店後のフォローも自動化しましょう。

「予約日時の3時間後」に「本日はご来店ありがとうございました」というメッセージを送り、満足度の高いタイミングで口コミ投稿を依頼する、といった一連の流れを設定できます。
ここで、「よかったらGoogleマップにコメントください」といったローカルSEO施策を打つことも可能です。
スマートな予約管理で、事業推進を次のステージへ
Lステップのカレンダー予約機能は、単なる予約受付を自動化するツールではありません。
機会損失を防ぎ、顧客満足度を高め、スタッフの負担を軽減し、そしてお客様一人ひとりとの関係性を深めることでリピートを促進する戦略的なツールです。
煩雑な予約業務から解放されることで生まれた時間とリソースを、あなたは新しいサービスの開発や、お客様へのより質の高いおもてなし、そして事業全体の成長戦略の立案に集中させることができます。
しかし、その圧倒的なポテンシャルを100%引き出すためには、あなたのビジネスの特性に合わせた戦略的な設計が不可欠です。
私たちはLステップを単体のツールとしてではなく、Webマーケティング全体の「最終地点」と位置づけています。
どんなに優れた広告やSNS運用を行っても、最終的にお客様と向き合うLINEでのコミュニケーションが弱ければ、成果は最大化されません。
また、弊社は予約を促すためのライティング・CVRの高いクリエイティブ作成にも注力しています。
LINEを設定するだけでなく、マーケのハブとして事業を加速させたい方は、私たちFancyWebmateにご相談ください。
Lステップのカレンダー予約に関するよくある質問
最後に、導入を検討される方からよくいただく質問とその回答をまとめました。
Q. 回答フォーム/カレンダー予約/カルーセルはどう使い分ければ良いですか?
A. 配信に活用する属性取得や自由記述が中心なら「回答フォーム」、リアルタイムの空き枠反映とブッキング防止が肝なら「カレンダー予約」、1問~数問の軽量アンケートや商品案内・分岐は「カルーセル」が最適です。
取得した値は「友だち情報欄」に、状態は「タグ」に格納すると後続活用がスムーズです。
Q. 設定がかなり複雑そうですが、自分一人でもできますか?
A. Lステップは非常に多機能なため、全ての機能を完璧に使いこなすには、ある程度の学習が必要です。
特に今回ご紹介したような、タグ付けやアクション設定を組み合わせた戦略的な運用は、初心者の方には難易度が高いかもしれません。
多くの方が「予約は受け付けられるようになったが、リマインドが送れていない」「顧客データが蓄積されず、活用できていない」といった課題に直面しがちです。
私たちも「LINE構築のリプレイス(乗り換え)相談の8割は、既存アカウントのテコ入れではなく、ゼロからの作り直しになる」と語るほど、最初の業者選びと初期設計は重要です。
効果を最短で最大化したい場合は、専門家のサポートを受けることを強くおすすめします。
Q. どの料金プランからカレンダー予約機能は使えますか?
A. Lステップのカレンダー予約機能は、全ての料金プラン(スタートプラン、スタンダードプラン、プロプラン)で利用可能です。
ただし、Googleスプレッドシートへの予約情報自動出力など、一部の高度な機能はプロプラン限定となります。
Q. 担当者ごとに勤務日やスケジュールが違うのですが、対応できますか?
A. はい、全く問題ありません。
前述の通り、Lステップでは担当者(予約枠)ごとに異なる受付時間や、異なるGoogleカレンダーを設定できます。
これにより、各スタッフの複雑なシフトやスケジュールに完全対応した予約システムを構築することが可能です。
Q. 予約の変更やキャンセルは、お客様自身がLINE上で行えますか?
A. はい、可能です。
お客様はLINEのトーク画面から専用ページにアクセスし、ご自身の予約を変更したり、キャンセルしたりすることができます。
店舗側で「変更・キャンセルは予約日の1日前まで」といったルールを設定しておくことで、直前の予期せぬ変更による混乱を防ぐことができます。
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